今日こんな記事を見つけました。
【地震保険で過小判定、裁判で逆転相次ぐ 全国で被災者勝訴 支払額20倍のケースも】
https://news.yahoo.co.jp/articles/4380bb6f8e2fd784d0903f17eedd965fe903e0a7
保険会社が地震保険を過少判定して、保険金を少なく支払っており、それに提訴した人の勝訴が
相次いでいるという記事です。
私が不動産業界に入ってもう11年になりますが、当初は35年で加入できた火災保険は35年から10年に、
さらにそこから5年になり、この10年ほどでどんどん短くなっていきました。保険料率も右肩上がりです。
地震保険は当時から最長5年でしたけどね。地震を含めた災害が全国で頻発するゆえでしょう。
新しく住宅を購入する方にとっては、住宅ローンを組む際に銀行から火災保険に入るよう言われますし、
日本の災害頻度を考えても火災保険はマストです。そう考えると、保険期間の短縮はこれまでの
住宅に係る諸経費を最も高く押し上げている要素だと思います。
(昔はマンション保険は35年で8~12万円くらいでしたが、今や5年で同じくらいします。7倍ですね。)
そのうえで、こうした地震保険の過小評価がされてしまうとなると、何のために保険に加入したのか、
分からなくなってしまいますね。もしかしたら、保険期間の短縮もこうした裁判の事情が裏にあったのではないかと
考えてしまいます。
ただし、一方で保険を悪質利用する業者がいるのも事実だと思います。
私自身が経験したこれまでの保険適用事例をみると、修繕した業者の見積書ベースで保険金が下りるため、
ここを水増ししてしまえば保険会社もほぼわからないなあといつも思っていました。(水増ししたことはないですよ。)
まあ保険会社も相場を逸脱していないかどうか位は見ているのでしょうが、
隙の大きいシステムだとは思います。
これで保険適用基準を公表してしまうと、こうした業者にうまく利用されて大変なことになりそうですね。
保険会社の対策としては保険料を上げる方向に今後もなりそうです。
まあこうしたことは書いてますが、保険に入ったことで救われた事例、入っていなかったことで大変な目に遭った事例も
見てきています。特に多いのはマンションでは上階の水漏れですね。火災保険は火災以外も対象となっています。
当然ですが、火災保険は絶対に入ったほうが良いですよ!